結婚式のドレスと、前撮りのドレス選びの違い　

大自然や街中で撮影するロケーション前撮りでは、結婚式とは異なるドレス選びのポイントがあります。ロケーション前撮りの大きな特徴は次の3つです。

ロケーション前撮りの特徴

1. 天候の影響を大きく受ける
2. 撮影地までドレスを着たままで長時間移動する
3. 撮影する景色とドレスの相性が大切
   

これらを踏まえて、ロケーション前撮りのドレス選びで気をつけたい3つのポイントを解説します。

Point1 天候、特に風と相性のいい素材を選ぶ

屋外での撮影では天候、特に風の影響を受けやすいです。街中ならビル風が、大自然なら遮るものがなく強い風が吹くこともあります。

この風を活かして撮るのであれば、オーガンジーやシフォンなどのやわらかい質感のドレスがオススメです。やわらかく軽い素材のドレスは空気を含んでふわっと広がり、動きのある幻想的な雰囲気になります。ただ、あまりに風が強いとドレスが大暴れしてしまう可能性もあるので、撮影スポットの特徴をよく知るカメラマンにアドバイスをもらうといいでしょう。

逆に、ドレスそのもののシルエットを綺麗に残したいのであれば、マーメイドラインのような体にぴったり沿うラインのドレスがオススメです。風になびきにくいので、ドレスのシルエットを活かして撮影することができます。　

Point2 ローヒールでも映えるドレスを選ぶ

結婚式は屋内で過ごす時間が多く、徒歩での移動はさほど多くありません。披露宴では着席の時間も多いです。一方、ロケーション前撮りは、大自然の広大な土地を歩きながらの撮影で、想像以上の運動量を要します。高いところに登ったり、砂浜を歩いたりすることもあります。そのため、ロケーション前撮りでは歩きやすい靴を選ぶのがポイントです。

靴はデザイン性があって歩きやすい、ローヒールのパンプスがオススメです。試着の際にスタイリストが全体のバランスや身長、旦那さまとの身長差などを見ながら提案するので、ロケーション前撮りである旨を必ず伝えましょう。

移動や歩きながらの撮影の時はローヒールで、立ち姿の撮影の時は高いヒールに履き替えてもいいでしょう。小柄でローヒールだと不安という方には、エンパイアラインのようにトップスがコンパクトに見えるドレスがオススメです。切り替え部分が高い位置にあると脚が長く見え、ローヒールでもスタイルアップが叶います。　

Point3 景色にマッチするドレスを選ぶ

ロケーション前撮りでは、撮影する景色とドレスとの相性が大切です。

海辺での撮影は岩場があるスポットが多く、かわいい雰囲気よりもかっこいい雰囲気の、スレンダーラインやマーメイドラインがオススメです。加えてトレーンの長さがあると、岩場でトレーンが流れるようなショットが撮影できます。海とマーメイドの組み合わせは意味の面でもこだわりが感じられますね。

また、海の水面がキラキラと美しい景色には、マットな素材のドレスがオススメです。海のキラキラを活かすため、ドレスは輝きを抑えて、レースなどデザイン性のあるものにしてはいかがでしょうか。反対に光が入りビジューなどのキラキラが映えるスポットもあるので、どんな雰囲気にしたいかイメージして選びましょう。

森林など緑のあるスポットでは、グリーンと相性のいいアイボリーカラーのドレスがオススメです。アイボリーはホワイトのなかでもきなりの、温かみのあるやさしい色味です。

街中のロケーション前撮りは、関西なら神戸・旧居留地、関東なら東京・丸の内などが人気です。レトロな街並みが美しいスポットなので、ドレスもアンティーク系で雰囲気をそろえるのがオススメです。また街中での動きのある撮影をスムーズにするため、トレーンがコンパクトなものを選ぶといいでしょう。重厚なものよりは軽い素材で、自分で歩くことができれば街らしいスタイリッシュさも出すことができます。